甘の弱な君が好き【完】
悪魔はアイドル
次の日の昼休み
「藍ちゃーん、お昼食べよー!お腹すいたよー」
そう言いながらお弁当箱が入った可愛らしい巾着を持ってくる黄子ちゃん
今日は午前中に体育もあったしもうへとへと
…それに昨日はなかなか眠れなかった。色々と考えてしまって。
私もお腹ぺこぺこ。早く食べよう。
すると細かく振動した携帯の通知に目をやると、
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メロンパンとクロワッサン
あといちごミルク
5分以内に来い 12:31
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「ぬぁ、忘れてた!」
思わず携帯を投げそうになってしまった。
そうだ忘れてた!私、あの人のパシリになったんだった!!
アイドルだったっていう衝撃に気を取られてた!!
「ど、どうしたの?」
「ごめん!食べてて!」
「あ、昨日言ってた先輩?」
「あ、うん…!そうそう!行ってくるね!」
慌てる黄子ちゃんの声を他所に、急いで廊下を駆け抜ける。