甘の弱な君が好き【完】
実験台のような大きな机にみんなで座る。私の前には樟葉さんと黄子ちゃん、右隣には北浜さんと、
「ねえねえ藍先輩、ここは?」
左隣には青くんが座っている。
どうやら緊張を紛らわすために、黄子ちゃんが呼んだらしい。
「ん?えっと、ここはね」
青くんが持っている教科書を覗く。
あー、この文法って難しいよねぇ。
「おい。」
不機嫌な北浜さんの声
「なんですか?橙真さん」
にっこにこの青くんが答える
「なんで、てめぇがいるんだよ」
「いいじゃないですか。俺も英語やばいんです!」
青くん前回は欠点を取ってしまったらしく、本格的にやばいんだって。
だから私が力になれるならならないとね。
「くそっ」
隣から聞こえる小さな声
「…北浜さん口悪いですよ」
黄子ちゃんもいるんだし、みんなで勉強したほうが楽しいに決まってるのになんでそんなに期限が悪くなるのかわからない。