甘の弱な君が好き【完】

私のは桜色の少し年季の入ったお守り


樟葉さん突っ込んでくるところが鋭い…


なんか、北浜さんとお揃いなんて恥ずかしい


「それ、藍ちゃん手作りのお守りですよね。私も持ってます。」


そうだ。アメリカに旅立つ時、黄子ちゃんにもあげたんだった。あれからずっとカバンにつけていてくれたみたいで、汚れてしまったって言ってたからまた作ってあげないと。



「へー、藍先輩の手作りお守り!俺も欲しいです!」



「うん、全然作るよ!」



私とお揃いなんて北浜さんも恥ずかしいだろうしね。


青くんがほしいって言ってくれたんなら作ろう。



「超楽しみです!俺そのためにテスト頑張ります!」



「ふふっ、そんなに大したもんじゃないよ?」



作るって約束しただけで、そんなに喜んでくれるなんて、可愛い後輩だよね。


「藍先輩から貰えるなんて、俺からしたら大したもんです!」



そう言って元気いっぱい笑う。


そこまで行ってくれるなら作りがいがありそう
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