何度生まれ変わっても ─心臓病の幼馴染と過ごした日々─
食事をとり、シャワーを浴びた碧。

ベッドに座って本を読んでいた郁を碧が優しく抱きしめる。

郁の背中を抱いていた片手が次第に頭に移動し、その小さな唇は碧によって塞がれる。

舌を入れられ、恥ずかしさから体を動かそうとするも、細い体は、碧の鍛え抜かれた体に抱きしめられ、身動きがとれない。

長い長いキスに、息が続かなくなる郁。

「…はぁっ、はぁっ…」
「…ごめん、郁…大丈夫か」

目を潤ませて、頷く郁。

郁の息が落ち着くのを確認しながら、碧はそっと郁の服を脱がせる。

胸の中心にある大きな傷跡は、手術で碧がつけてしまったもの。

そして、郁が重い病を乗り越え生きている証。

傷跡を見るたび、申し訳なさと、愛おしさが込み上げる。



そっと傷跡を撫でる碧。

「恥ずかしい…」

「…郁…きれいだよ…」

碧はそっと傷跡にキスをした。

「きゃっ…」

頬を赤く染める郁。

碧は、そんな郁が可愛くてたまらない。

郁の細く華奢な肩に手を当て、碧はベッドに押し倒した。

小ぶりな乳房を撫で、薄いピンクの乳首を口に含む。

小さく声をあげ、再び息が荒くなる郁。

郁の透き通るような白く滑らかな肌に、しっとりと汗が滲み始める。

2人は、しばらく見つめ合った後、お互いの肌を重ね合い、交わり合った。




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