夜華の先に
放課後

「本当に暴走族とかいるのかなー」

「えー、下のコースの人たちでしょ」

「私たちを巻き込まないで欲しいよね」


……

「ああゆう人たちでどうなんだろうね」

机に肘をつけて手に顎を乗せながら言っているすーちゃん。

「まぁ、しょうがないよ」

私は苦笑いでそう言った。

みんな、巻き込まれて成績が下がるのがやなのだろう。


「私が暴走族と関わってるなんて言ったら、みんなびっくりしちゃうかなー」

なんて、言ってるすーちゃん。

「びっくりするでしょ、だからと言って言うとかやめなね」

「わかってるよー」

すーちゃんはちょっと、抜けてる…。
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