夜華の先に
透と長年付き合っているサラくんでも、手に追いつけないぐらいだった。
総長の透が荒れたため、黒爽の人たちはどんどん抜けていき、今では、透を慕ってきた人たちは両手で数えられるほどしかいなくなっていた。
12代続いてきた黒爽は今にも終わりを迎えようとしていた。
「ねぇ!!透!…ぅっ」
もう、無理だ…
好きでも…もう、耐えられない
私は何も言わず、倉庫を出た。
走って走って…
追いかけられてるかはわからない…でも、追いかけられてたら、止まったらすぐに追いつかれちゃう。
透は足が速いから。
もう、一緒にいるのは無理だ…
「別れよ」とでも、一言言ってくれば良かった。
そうすればもう、会わなくても良かったのに…
総長の透が荒れたため、黒爽の人たちはどんどん抜けていき、今では、透を慕ってきた人たちは両手で数えられるほどしかいなくなっていた。
12代続いてきた黒爽は今にも終わりを迎えようとしていた。
「ねぇ!!透!…ぅっ」
もう、無理だ…
好きでも…もう、耐えられない
私は何も言わず、倉庫を出た。
走って走って…
追いかけられてるかはわからない…でも、追いかけられてたら、止まったらすぐに追いつかれちゃう。
透は足が速いから。
もう、一緒にいるのは無理だ…
「別れよ」とでも、一言言ってくれば良かった。
そうすればもう、会わなくても良かったのに…