夜華の先に
ここは…


目が覚めると白い天井にふかふかのベット、風で少し揺れている白いカーテン。


私は上半身だけを起こすと、

うっ…頭痛い…

急に頭痛に襲われた。


そりゃそうか…あんな、一月の冷たい雨に当たれば…風邪も引くよね…

なんて、呑気に思っていたら、ガチャっと目の前のドアが開いた。


「あっ、起きたみたいで良かった」

……誰?

少し暗くて顔がよく見えないが、声的に男の人だとゆうことだけわかった。

てか、この部屋も私の部屋ではない…

「あの雨の中倒れてたから」

あの日は透に助けてもらって、

今回はこの人…

私は何回道端で意識を飛ばせばすむんだろうか…

自分が呆れる。

この部屋も彼の部屋だろう、早くこの家を出よう。

そう思い私は、


「ありがとうございます」

とぺこりとお礼を言った。


彼は私の方に歩いてきてたらしく、
顔を上げると、


思わず息が止まるかと思うほど、



ーー彼は灰色で綺麗な目をしていた。



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