夜華の先に
私は顔を真っ赤にしながら、毛布を頭から被った。

恥ずかしい…恥ずかしすぎる…死にたい…

さいあくだ…


うーー

なんて、1人で唸っていたら、


「嘘だ、熱なのにこんな大声出させてごめんな」

なんて、言いながら私の頭を撫でてきた楓夜さん。

う、嘘??

私は毛布から目だけを出した。

「俺の姉ちゃんがやったよ、さっきのも冗談だったけど、もしかして、本当だ…「わーーー!!!」


もう、恥ずかしすぎる…しかも、また、大きい声出しちゃったし…

けど、お姉さんがやってくれたみたいで良かった…

なんて、ホッとしてると、

楓夜さんは、私の頭を撫でながら「ごめんごめん」と何回も謝ってる。

許さないんだから…


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