夜華の先に
なんて、思っていたけど、私はだんだん眠気に襲われてきて、頭がカクカクと動く。


それを見たからか、「急に喋ったから疲れたんだろ、寝てろ」なんて、言いながらまた、私の頭を撫でる楓夜さん。

誰のせいだと…


てか、さっきから、たくさん頭撫でられてる気がする…


椅子を立って、部屋を出て行こうとする楓夜さんに、私は

「楓夜さん、ありがとう…」

と、言った。

あんな、冗談を言っとしても、私を助けてくれたことには変わりないから。

感謝をしなくちゃ


「ん。楓夜でいいよ」

なんて、言いながら部屋を出た楓夜さん


『楓夜でいいよ』…か、

私はベットに横になって、目を瞑った。

頭には色々なことが駆け巡るけど、
熱のせいですぐに寝ついてしまった。
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