夜華の先に
水で顔をバシャバシャと洗って、水を口に入れてガラガラとうがいをした。

乾いていた喉が潤った。

流石に新しいタオルを出すのはよくない気がするので、学校に持って行こうとしていたハンカチで顔を拭いた。


私はベットがあった部屋に戻って、乾いたセーラー服をきて、寒いためその上からカーディガンを着た。


楓夜に借りてきていたスウェットは持って帰ることにしたため、学校に持っていく、トートバッグに入れた。

借りてたのに洗って返さないなんて失礼だからね。


私は部屋から出て音を立てないようにリビングに向かった。



えっ…

リビングに入ると電気がついていて、

目の前には白色の大きいソファーに何もかけないで寝ている楓夜の姿があった。

ソファーの前にある机にはプリントがたくさん置いてある。

『俺は、もう一個ベットがあるから大丈夫だ。ゆっくり寝ろ』

嘘じゃん…

なんで、私も気づかなかったんだろう。
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