夜華の先に
ベットの部屋に戻ろうと思っても足が動いてくれない…


「おい、楓華!!どうした!」

どだどだと走ってきて、私の隣にしゃがむ楓夜。

「ご、ご」

『ごめん、なんでもない』て言いたいのに言葉が出ない。

「落ち着け、」

私の背中を撫でてくれる。


私はそのまま泣いてしまった。



ーー……

「送ってくれてありがとう」

「おうよ!頑張れよ」

「うん。スウェット返しにいくね」

と言って私は車を降りた。

楓夜は学校の近くにあるコンビニに車を止めてくれた。

「別にいいのに」

楓夜は車のハンドルに手を伸ばして乗っけていた。

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