夜華の先に
「私がやなの。
それと、5日間お世話になりました。」

私はぺこりと礼をして手を振って学校の方に向かった。


後ろを振り向くと楓夜は車の扉から顔を出して手を振っていた。

前を向くと、

後ろから車がコンビニの駐車場から出ていく音が聞こえてくる。

と、同時に私は大事なことを思い出した。


あっ、

連絡先聞くの忘れた…

どうしよう

私は手に持っているトートバッグに入っているスウェットをみた。



でもなんか、また会える気がする…

会えなくても家に行けばいいだけだ。


突然いくのはとても申し訳ないけど…


ふぅー

白い息は青くて綺麗な空へ消えていった。


私は白色のマフラーに顔を埋めて学校の道まで歩いた。
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