夜華の先に
私はドアを開けて洗面所を抜けて、キッチンに向かった。

冷蔵庫を開けて昨日の残りのカレーを温めて、お皿にご飯と温めたカレーをのっけた。


やっぱり2日目のカレーのほうがおいしい…


カレーを口に入れるならそう思った。


キッチンから抜けてこの家唯一の和室の扉を開けた。


カーンかん

そして、私は仏壇の前で手を合わせた。

お母さん、お父さん行ってきます


私は部屋から出て自分の部屋で制服に腕を通した。


黄色のチェックのリボン。白と黄色のセーラー服。

腰まで伸びた髪の毛にクシを通した。


学校指定の黒いバッグにノートと教科書ペンケースをしまって肩にかけた。


6時30分

家の時計の針がはしたところで、家の窓を全部閉めて、玄関の鍵を開けて家を出
た。

ハーと息を吐くと真っ白いゆげがたつ。


コツコツ


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