夜華の先に
だけど、トイレに行きたくて起きた日にも、実はベットに寝ていなくて、部屋にもいなかった。

トイレに行けばいるだろうと思い、トイレに行くと、そこに実の姿はなかった。


気になったり、リビング、和室、家の中を回ると、一階のはじっこにある、父親の書斎から聞こえる実の悲鳴声。



興味本位で少しドアを開けると、そこには母親と父親に殴られている実がいた。





頭が真っ白になって、足がガクガクとして動かなかった。

泣いてる顔なんて、一回も見たことなかったから、実の泣いている顔が頭から離れなかった。


俺は音を立てないようにドアを閉めて、重い足を引きずって二階に行き、自分の部屋に戻った。

ベットにダイブして、頭を抱えて、あれは悪夢だそう何回も言って、眠りについた。


次の日起きると、いつものような顔をして着替えている実の姿があった。

あれは、夢だったんだ。

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