夜華の先に
実の誤解を解きたい。

そう思い、大学が1日休みの日に一回だけ、実家帰った。

しかし肝心なことに、俺は鍵を家に忘れてきてしまったため、チャイムを鳴らして入ろうと思ったが、


楓華がでてくることはなかった。

やっぱり、俺を忘れているかもしれない、性格が…なんて、ことが頭によぎってしまい、その日はすぐに帰ってしまった。

また今度行こう、また今度行こ。



そう思っていたけど、就職活動やら忙しさに追われ、会いに行く暇なんてなかった。


あの日から3年後。

俺は25歳になり、お付き合いしていた彼女と結婚をすることになった。

実には報告をしたが、楓華や一様、母親や父親にも挨拶をしとくべきだと思い、実家を訪ねようと思った。


だけど、俺と実は顔が似ている。

俺の顔を見て、楓華がどんな反応するか予想がついていたから、挨拶に行く前に一度だけ、見に行くことにした。


仕事もあったため、5時に向こうを出て、電車とバスで2時間かけて、実家に向かった。

ついた家は相変わらず綺麗だった。


俺は、俺が楓華の兄であることだけを伝えた。

実の話は俺が兄だとゆうことを信じてもらえてからだ。
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