夜華の先に
ーー『大丈夫かよ、』

あの日私を助けてくれた透は私に、優しくしてくれた。

透に告白されて時は"好き"なんて、気持ちは知らなかったし、ただ頷いただけだった。

でも、透のことを知っていくうちに好きになって行った。

「ほらっ、透やろ?」

「ん」


「じゃあ、俺は一旦家帰るから、楓華ちゃん、透のことたのむわ」

「うん。わかった」

私はコクッと頷いた。

「さっさと帰れ」

透はサラくんをチラ見ながら言った。

こんなだけど、2人は幼稚園から一緒らしく仲がすごいいい。



「透、一回どこっ?」

「やだ。」

透は私を後ろからギュッとしたまま離れない。

すると、くるっと体の向きを変えられ、透と向き合うかたちになった。

久しぶりに会ったから少し恥ずかしく私が目線を逸らすとすぐに顔の向きを変えられるそのまま唇が奪われた。
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