夜華の先に
最初はなんでかなと疑問に思ってたけど、今になってはすーちゃんが可愛すぎるからだろうなと思っている。

私は自分の席にバッグを置いて、がたった椅子を引いた。

窓側の1番後ろ。

ちなみにすーちゃんは教卓の前のアリーナ席だ。

すーちゃんは席に着いた途端周りに女の子がたくさん集まる。

私と違って人気者のすーちゃん。


昨日まで期末テストだった学校はあと少しで、冬休みになる。

女の子たちはきっとすーちゃんと遊ぶ約束をしときたいのだろう。


チャイムと同時に入ってきたのは担任の先生。


「最近、夜中まで出歩いてるうちの生徒がいるらしい。高校生たちの暴走族も増えているみたいだが、くれぐれもそんな人たちとは関わらないように」

そう強く言った先生。

私は窓の外を眺めながら、先生の話を右か左へ

うちのクラスはこの学校の1番上のコース
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