さくら

彼によって投げられたそれを、私は反射的にキャッチする



手の中には黄色い長方形





「……ネー…ム?」




縫い付けるタイプの私たちの学校のネーム


むしり取ったのか、まだ細かい糸をつけたまま、私の手中にあった




"第二ボタンとかじゃなくて…?"




彼の行動が読めないでいた私に彼は言う
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