年下彼氏は糖度が高め

「ありがとう、凛子。無理言ってごめんね。私もいい人見つけて、凛子たちみたいな恋愛したいんだ」



ひなたのことを、今度は私が応援したい。



「…ひなたなら絶対できるよ。頑張れ」



「えへへっ、凛子大好きー!」



「ちょっ、道端で抱きつかないで…!」



心からそう思うから。







……どうしよう。



「へぇー、凛子ちゃんって言うの?じゃあさじゃあさ、凛ちゃんって呼んでもいい?」



「おい、急に馴れ馴れしすぎだろ〜!」



………もう既に帰りたい。



待ち合わせ場所のカフェに集合して、今日のメンバーだという近所の高校の人たちと合流したまではよかった。



普通に良さそうな人たちばっかり…に見えたし、健全そうだった。



でも、店の中に入った途端に空気が変わり…。



「ひなたちゃん、彼氏いないってマジ?俺だったら放っておかないのになぁ」



「そ、そうですか…っ?」



「うんうん、超可愛いもん」



「え〜!そんなこと初めて言われました…!」



か、軽すぎる……!!



赤面するひなたに、次から次へと誰でも言えそうなセリフを投げかけている黒髪の男子。
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