年下彼氏は糖度が高め

一見真面目そうに見えるけど、言葉の節々に見えるボキャブラリーがホストっぽい。



でも、ひなたはそれに全く気づいていない模様。



さっきからずっと、その人の言葉にドキドキしているように見える。



これは、友人としてひなたに伝えるべき…?



でも、私の勘違いかもしれないし…。



店内もカフェと言いつつ、オシャレなファミレスみたいな感じだからこういう合コン的なことをしているグループも多く見られる。



このなんとも言えない雰囲気と騒がしさが相まって、上手く考えがまとまらない。



「ねぇねぇ凛ちゃん、その首の絆創膏どうしたの?」



「へ…っ」



やば、ひなたのことばっかり考えてたから全然話聞いてなかった。



「虫刺され…じゃないよな。もしかして…キスマーク?」



「っ!?」



反応してはダメだったのに、思った時にはもう手遅れ。



「え、凛ちゃんまさかの彼氏持ち?なのに合コン来てんの…?」



ずっと私の横に座っていた人が、目をまん丸にして驚く。



「ち、違っ…!これには理由があって…」



早く数合わせで来たことを言わなきゃ…!



そう思いつつひなたの方を見てみると、さっきより距離が一気に近づいていた。
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