Inori
ああ……

やけに自分の胸が気になる


左右の胸になにか
詰まっている気がする


なんだか………

そんなに主張しないでほしい

恥ずかしいから

胸たちよ、服の上から
目立たないでほしい


私のつくる石のお守りや
お料理や、花や写真たち


お願いだから
恥ずかしいから
人の目に触れないでほしい



あなたを感じ始めてから

なにもかもが恥ずかしくなった


私の魅力、魔法の全てが…………
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