ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「なのに、まさか初対面で惚れるとは」
私と同じだったことが明かされ、目を丸くした。
「変な気を遣わずに俺を見て、心から微笑みかけてくれるのが嬉しくて。仕事は関係なく、君と一緒にいるのがなにより楽しいんだ。悩んでいるなら少しでも心を軽くしてあげたいし、手放してはいけないと思った」
……飾らない言葉のひとつひとつが嬉しい。雫の予想通り、彼は自分の気持ちを大事にして私と接していたのだ。
御鏡さんはふと足を止め、真剣な面持ちで私と向き合う。
「君が好きだから、今もこうして会っている。俺の気持ちは本物だと信じてほしい」
ストレートな告白に胸を打たれた。
私たち、両想いなんだ──。それをしっかり確かめられて、初めて感じる温かいときめきで胸が一杯になる。
「……よかった。私だけじゃなかったんですね」
安堵で頬を緩め、美しい光が宿る彼の瞳を見つめる。
「御鏡さんは大事なことに気づかせてくれるし、私も一緒にいるのがただ楽しいんです。実は今日、琥珀糖は持ってきませんでした。また会う口実にできるかもっていうよこしまな気持ちで」
少々バツの悪い笑みを浮かべて白状すると、御鏡さんはやや目を丸くした。
私と同じだったことが明かされ、目を丸くした。
「変な気を遣わずに俺を見て、心から微笑みかけてくれるのが嬉しくて。仕事は関係なく、君と一緒にいるのがなにより楽しいんだ。悩んでいるなら少しでも心を軽くしてあげたいし、手放してはいけないと思った」
……飾らない言葉のひとつひとつが嬉しい。雫の予想通り、彼は自分の気持ちを大事にして私と接していたのだ。
御鏡さんはふと足を止め、真剣な面持ちで私と向き合う。
「君が好きだから、今もこうして会っている。俺の気持ちは本物だと信じてほしい」
ストレートな告白に胸を打たれた。
私たち、両想いなんだ──。それをしっかり確かめられて、初めて感じる温かいときめきで胸が一杯になる。
「……よかった。私だけじゃなかったんですね」
安堵で頬を緩め、美しい光が宿る彼の瞳を見つめる。
「御鏡さんは大事なことに気づかせてくれるし、私も一緒にいるのがただ楽しいんです。実は今日、琥珀糖は持ってきませんでした。また会う口実にできるかもっていうよこしまな気持ちで」
少々バツの悪い笑みを浮かべて白状すると、御鏡さんはやや目を丸くした。