ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
彼は『依都との子なら溺愛するに決まってる』と言った。同じように、私も大好きな彼との子なら愛情が湧くかもしれない。
子どもを作るために、なんとかして苦手意識を克服しよう。そう、考えを改めたのだけれど──。
「はぁ……可愛すぎる、俺の奥さん」
食事会を終えたその日の晩、実家から比較的近い温泉宿のベッドの上で、彼は悦に入った表情で私に愛撫している。
さっきから可愛い可愛いと連呼して、まるでプレゼントの包装を剥がすみたいに丁寧に私の服を脱がせ、身体中にキスをしてくるのだ。難しいことは考えられない。
「んっ……史悠さん、飲みすぎですよ」
「ウチの酒がうまいのが悪い」
「ひぁっ」
彼はいじけた少年みたいな顔になって、私の胸元に少し強く吸いついた。赤い跡が残り、ちょっぴり背徳感を覚える。
食事会の後、史悠さんの実家である酒蔵に寄ったら、少し試飲させてもらうつもりが皆にお酌されて小宴会のようになっていた。私は大丈夫だけれど、史悠さんはキャパオーバーになってしまいこの有様だ。
蔵人の皆さんの完全に組事務所みたいなノリには驚いたものの、いい人ばかりだったしたくさん笑わせてもらって楽しかった。
酔って甘々王子に豹変した旦那様も見られて、正直嬉しいし。
子どもを作るために、なんとかして苦手意識を克服しよう。そう、考えを改めたのだけれど──。
「はぁ……可愛すぎる、俺の奥さん」
食事会を終えたその日の晩、実家から比較的近い温泉宿のベッドの上で、彼は悦に入った表情で私に愛撫している。
さっきから可愛い可愛いと連呼して、まるでプレゼントの包装を剥がすみたいに丁寧に私の服を脱がせ、身体中にキスをしてくるのだ。難しいことは考えられない。
「んっ……史悠さん、飲みすぎですよ」
「ウチの酒がうまいのが悪い」
「ひぁっ」
彼はいじけた少年みたいな顔になって、私の胸元に少し強く吸いついた。赤い跡が残り、ちょっぴり背徳感を覚える。
食事会の後、史悠さんの実家である酒蔵に寄ったら、少し試飲させてもらうつもりが皆にお酌されて小宴会のようになっていた。私は大丈夫だけれど、史悠さんはキャパオーバーになってしまいこの有様だ。
蔵人の皆さんの完全に組事務所みたいなノリには驚いたものの、いい人ばかりだったしたくさん笑わせてもらって楽しかった。
酔って甘々王子に豹変した旦那様も見られて、正直嬉しいし。