ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「無理はしてません。本当に自分の意志でそうしたいと思ったの」
「でも悩んだんだろう。どうして俺に相談しなかったんだ? 凛太朗くんに打ち明ける前に」
苦しげに眉根を寄せる彼は、声に怒りよりも悔しさが滲んでいる気がした。
凛くんと子ども食堂へ行った時点で、彼には事情を話していたとわかるよね。史悠さんにとったら、夫である自分にまず相談してほしかっただろう。
罪悪感を募らせつつ、理由を告げる。
「……史悠さんが、好きだから」
そんな返答が来るとは思わなかったのか、それとも意味がわからないのか、彼が目を見張る。
「子どもが苦手なんて、母性のない薄情な女だと思われたくなくて黙ってました。史悠さんには自分をよく見せていたかっただけなんです。そんな勝手な私のほうが、よっぽど滑稽なのにね……」
正直に心の内を吐露し、情けなくて苦笑を漏らした。最初から打ち明けていれば、史悠さんに嫌な思いをさせなかったのにと、今となっては後悔する。
「決して史悠さんを信頼していないわけじゃないんです。本当に、ごめんなさい」
膝の上に置いた両手を握り、反省を込めて頭を下げた。史悠さんは額に手を当て、深く息を吐く。
「でも悩んだんだろう。どうして俺に相談しなかったんだ? 凛太朗くんに打ち明ける前に」
苦しげに眉根を寄せる彼は、声に怒りよりも悔しさが滲んでいる気がした。
凛くんと子ども食堂へ行った時点で、彼には事情を話していたとわかるよね。史悠さんにとったら、夫である自分にまず相談してほしかっただろう。
罪悪感を募らせつつ、理由を告げる。
「……史悠さんが、好きだから」
そんな返答が来るとは思わなかったのか、それとも意味がわからないのか、彼が目を見張る。
「子どもが苦手なんて、母性のない薄情な女だと思われたくなくて黙ってました。史悠さんには自分をよく見せていたかっただけなんです。そんな勝手な私のほうが、よっぽど滑稽なのにね……」
正直に心の内を吐露し、情けなくて苦笑を漏らした。最初から打ち明けていれば、史悠さんに嫌な思いをさせなかったのにと、今となっては後悔する。
「決して史悠さんを信頼していないわけじゃないんです。本当に、ごめんなさい」
膝の上に置いた両手を握り、反省を込めて頭を下げた。史悠さんは額に手を当て、深く息を吐く。