ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
こうやって愛情表現をしてくれるから、明日もその先も、ずっとあなたに好かれていられるように努力できるのだ。
見上げて微笑むと、クールな彼が幸せそうに破顔した。そのギャップにはいまだにドキッとさせられる。
「じゃあ、おばあちゃんになってもずっと可愛いままだな」
何十年先も変わらずにいると伝えてくれているみたいで、幾度となく胸が鳴った。
ふたりの世界に入りつつある私たちを現実に引き戻すかのごとく、社殿のほうから賑やかな声が聞こえてくる。
「いやぁ、正真正銘、盃を交わしましたな!」
「これでもう兄弟だわ!」
お義父様と祖父がそろって「はっはっは」と笑い声をあげ、目を据わらせる叶芽さんが「おバカで恥ずかしすぎるからやめて」と注意していた。史悠さんも彼女と同じ顔になっていて笑える。
母も祖父の後に続いてやってきて、少しだけ乱れた胸元の懐剣をそっと直してくれた。その様子を、祖父は感慨深げに眺めている。
「依都と眞由がこんな風に並んでるのを見られる日が来るなんてなぁ……。全部あんたの、史悠くんのおかげだ」
「本当に。ありがとうございます」
お礼を言う祖父と母に、史悠さんは微笑んで首を横に振り、「私はきっかけを作っただけですから」とまた謙遜していた。
見上げて微笑むと、クールな彼が幸せそうに破顔した。そのギャップにはいまだにドキッとさせられる。
「じゃあ、おばあちゃんになってもずっと可愛いままだな」
何十年先も変わらずにいると伝えてくれているみたいで、幾度となく胸が鳴った。
ふたりの世界に入りつつある私たちを現実に引き戻すかのごとく、社殿のほうから賑やかな声が聞こえてくる。
「いやぁ、正真正銘、盃を交わしましたな!」
「これでもう兄弟だわ!」
お義父様と祖父がそろって「はっはっは」と笑い声をあげ、目を据わらせる叶芽さんが「おバカで恥ずかしすぎるからやめて」と注意していた。史悠さんも彼女と同じ顔になっていて笑える。
母も祖父の後に続いてやってきて、少しだけ乱れた胸元の懐剣をそっと直してくれた。その様子を、祖父は感慨深げに眺めている。
「依都と眞由がこんな風に並んでるのを見られる日が来るなんてなぁ……。全部あんたの、史悠くんのおかげだ」
「本当に。ありがとうございます」
お礼を言う祖父と母に、史悠さんは微笑んで首を横に振り、「私はきっかけを作っただけですから」とまた謙遜していた。