ドSな御曹司は今夜も新妻だけを愛したい~子づくりは溺愛のあとで~
「社長、依都ちゃんを迎えに来てくれたんだね!? エグいイケメンだし、やばー! 早く行きな」
「でも、雫がひとりに……」
「大丈夫だって、子供じゃないんだから~。なにかあったらりんたろさん呼ぶし」
〝りんたろさん〟というのは凛くんのことだ。お得意様同士でずっと前から仲がいいので、凛くんなら文句を言いつつも雫の急な呼び出しに応じてくれるだろう。
快く送り出してくれる彼女は、最後に私の目をしっかり見て言う。
「依都ちゃんは安心して、自分の想いをそのまま伝えればいいよ」
頼もしい言葉に勇気づけられ、私は頷いて「ありがとう」と笑みを返した。
雫にエールをもらった私は、御鏡さんと一緒に立ち飲み屋を出た。彼の手は、私のそれと再び繋がっている。
全身が火照っていて、寒さも気にならない。車はパーキングに停めてあるらしいので、イルミネーションに彩られたガーデンプレイスを歩きながら話すことにした。
「あの、さっきは動揺して、逃げ出してごめんなさい。どうして私が立ち飲み屋にいるってわかったんですか?」
とりあえずそこから尋ねてみると、彼は黄金に輝く木々を見上げて言う。
「でも、雫がひとりに……」
「大丈夫だって、子供じゃないんだから~。なにかあったらりんたろさん呼ぶし」
〝りんたろさん〟というのは凛くんのことだ。お得意様同士でずっと前から仲がいいので、凛くんなら文句を言いつつも雫の急な呼び出しに応じてくれるだろう。
快く送り出してくれる彼女は、最後に私の目をしっかり見て言う。
「依都ちゃんは安心して、自分の想いをそのまま伝えればいいよ」
頼もしい言葉に勇気づけられ、私は頷いて「ありがとう」と笑みを返した。
雫にエールをもらった私は、御鏡さんと一緒に立ち飲み屋を出た。彼の手は、私のそれと再び繋がっている。
全身が火照っていて、寒さも気にならない。車はパーキングに停めてあるらしいので、イルミネーションに彩られたガーデンプレイスを歩きながら話すことにした。
「あの、さっきは動揺して、逃げ出してごめんなさい。どうして私が立ち飲み屋にいるってわかったんですか?」
とりあえずそこから尋ねてみると、彼は黄金に輝く木々を見上げて言う。