【電子書籍化】婚約者と親友に裏切られて殺された聖女はアンデッドとして蘇ります!〜冥王様と共に絶望をお届けする予定ですけど……覚悟はいいですか?〜
「できませんっ!俺の母はヴィヴィアン様に救われたんだ」

「私も嫌です!このことは国王陛下に報告させていただきますから!なんとかヴィヴィアン様を救わなければっ」


引く気のないマイケルとモネにベルナデットが我慢できないとばかりに声を上げる。


「お黙りなさい!たかが侍女と騎士の分際でジェラール殿下に意見するなんて生意気なのよッ!」


ベルナデットの息は次第に荒くなっていく。


「どこに行ってもヴィヴィアン様、ヴィヴィアン様って……もうウンザリだわっ!もっと王族や貴族を敬いなさいっ!あの女は聖女の皮を被った悪魔なのよ……!?」

「な、なんてことを!」

「この女のように死にたくなければ言うことを聞きなさい……!一族もろとも根絶やしにしてやりましょうか!?」

「……っ!?」

「お二人はヴィヴィアン様を殺したと認めるのですね!?」

「お、お父様に頼んだらあんた達なんて一瞬で消え去るんだからっ!」

「ごちゃごちゃうるさいっ!ベルナの言う通りにしろッ!」


吐き捨てるように言ったジェラールはもうヴィヴィアンの知っている彼ではなかった。

マイケルとモネはジェラールとベルナデットと激しい口論を繰り返していた。
前々からマイケルとモネはジェラールとベルナデットに警戒心を持っていたことを今になって思い出す。

しかし後から複数の騎士が来たのと同時にマイケルとモネが責められている声が聞こえる。
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