【電子書籍化】婚約者と親友に裏切られて殺された聖女はアンデッドとして蘇ります!〜冥王様と共に絶望をお届けする予定ですけど……覚悟はいいですか?〜
「ヴィヴィアンはアンデッドにやられてしまったんだ」
「……!?」
「な、なんだその顔は……!ヴィヴィアンはアンデッドから僕達を守って殺されたんだ」
「そんなことありえませんよ!今までアンデッドたちはヴィヴィアン様を避けていましたから!」
「そうです!ヴィヴィアン様にはアンデッドは近寄らないはずですよね?」
「……っ」
マイケルとモネはジェラールの言葉を疑っているようだ。
納得する様子がないからか苛立ちを滲ませたジェラールは舌打ちをしている。
「チッ……僕の言っていることを疑うのか!?」
「嘘はやめてくださいと申し上げているだけです。やはりジェラール殿下達がヴィヴィアン様を?」
「その剣の傷は違いありません!やっぱりヴィヴィアン様を裏切ったんですね!?」
マイケルとモネの言葉にピリピリした空気が漂う。
「……ヴィヴィアンはアンデッドに殺されたと言っただろう!?このままではアンデッドになってしまう可能性もあるから刺したんだ。ヴィヴィアンを〝死の森〟に捨てておけ。今すぐにっ」
「ヴィヴィアン様はこの国、唯一の聖女でなくてはならない存在ですよ!?こんなこと許されません!」
「もう一度言う。ヴィヴィアン・ラームシルドを死の森に捨てろ」