墜愛
多幸感に包まれながら、深いキスを繰り返していると、
今度は
彼の唇が私の首筋に触れ、
何度もキスを繰り返してくる。
彼の手は、私が着ている白のチュニックの上から私の胸を探っている。
そのまま好きにさせていると、
チュニックの下にあるキャミソールに手をかけ、
めくりあげてきた。
彼の手が直接、私の肌に触れ、
その大きくてゴツゴツした手は、
するりと背中に回り込み、
私の下着を、容易に外す。
一気に体が開放され、私の気持ちも一気に昂る。
そう。
今日の私も、この時を待ち望んでいたんだ。
例え彼が、女をとっかえひっかえする、
サイテーな遊び人だと分かっていても。
幼馴染みで、彼との付き合いが長い私には、
他のどの女より、
私の方が彼を惹きつけているんだ
という自信がある。
他の女に行っても、綾人は必ず、私のところに帰ってくる。
彼を1番理解しているのは、私。
そう信じるようにしていた。
そして私と彼は、その日もまた
幾度となく
体を重ね合わせた。