墜愛
墜ちた愛、と書いて『墜愛』。
主人公は、幼馴染の高校生の男女。
2人の恋の話だ。
拗らせてしまった2人の恋は、
学生時代に素直になれなかったことをきっかけに、
紐解くことが難しくなってしまう。
その後、お互い違う相手と結婚し、
数年経ってから、
不倫という、歪な形でようやく結ばれる。
一度の過ちを2人は隠し通し、
お互い年を取ってから、伴侶を亡くした後、
ようやく2人きりで過ごすようになる。
幸せとはどういうものなのか、考えさせられる恋愛小説だった。
映画化されることは知っていたけど、
あれを高坂先輩と一緒に見るのは…どうなんだろうか。
「先輩は、あらすじ、知ってるんですか?」
「うん。映画の特設サイト見たからね。俺、あんまり恋愛映画は見ないけど、『墜愛』は、甘々の恋愛映画じゃなさそうで、興味湧いたんだ。」
「そうですか。」
内容に興味が湧いたというのなら、まあいいか。
内容をよく知らずに観に行ったら、かなり重く感じてしまうかもしれないけど、
あらすじを把握しているのなら安心だ。