時と姿を変えた恋
浩二君はうちよりひとつ下。歳が離れてお互い男の子のママになり、親しくなった。二歳じゃ、きっと聞いていられない。まあ、うちも似たり寄ったりだけど。
「うちもパパが来ているから、いざとなれば先に帰すわ」
「そうよね。ここで運動会はまずいもの。きっとうちの子連れてきたら、健ちゃんとかけっこになるわ」
「ほんとね」
里香ちゃんと話している早樹は嬉しそう。親友だから誘ったのだ。
「うちも、早樹ちゃん終わったら帰るかもしれないけど、ごめんね」
「ああ、いいの。こちらこそ、おやすみに無理矢理ごめんね」
「ううん、いいの。早樹ちゃん、ドレスかわいいね。髪はママがやったの?」
「うん。朝から大変だった」
「ねえ、あそこの背の高い男の子のパパ格好いいね。男の子もイケメンだし、ママもすごい美人。あの服すごいね。絶対どこかのブランドだよ。雑誌で見たことあるもの」