時と姿を変えた恋

「あ、お疲れ様です」

「どうする、出るか?」

「そうですね、どちらでも……」

「少し早いが食事に行こう」

「わかりました」

 彼は私の支払い伝票を手に取ると、レジへ向かった。

「……あの、払います」

「黙ってろ」

 支払いをする彼を見ながら、ため息。

「すみません、ごちそうさまです」

「この程度でなんだ」
< 22 / 42 >

この作品をシェア

pagetop