時と姿を変えた恋

「……そうです」

「お前達は結婚して全く感情が変わらないのか?今でもあの頃のように旦那が好きか?そんなわけないだろ……」

「それはそうですね、喧嘩もたくさんしましたよ。特に子供が生まれてすぐ。志田さんのところはそうじゃないの?」

「俺のところ?そうだな……詳しくは別な場所でゆっくり話してやるよ」

  川沿いを歩きながら途中でソフトクリームを買って食べ歩きした。

 すると、彼が私の肩を抱き寄せて、ソフトクリームを持つ手を握って自分の口へ持っていくと、大きな口でそれを食べた。

「……ん、うまいな」

「もう、欲しいなら言ってくれたら渡したのに……」

 肩を抱き寄せたまま、私の顔を見ている。彼は私の手からソフトクリームを奪うと、肩をぎゅっと寄せて顔を伏せて唇を合わせた。

「……あっ!?」

「甘いな」
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