時と姿を変えた恋
早樹は私に似たんだね。そして、拓也君は志田さんにそっくり。
来世じゃなくて、今世でまるで私達が一緒になったみたい。胸がいっぱいだった。
「……あの、それでですね」
「うん?」
「実は彼女にプロポーズしました。それでOKしてくれたんですが、早樹さんのお父さんが僕を許して下さるか心配で。離婚家庭ですし、最初に、まずおばさんにお会いして、味方してもらおうかなって」
「もう、拓也ったら。ねえ、ママ?いいよね。結婚しても」
「……あんたったら、何か買うのと同じみたいに言わないでちょうだい。もちろん私は賛成よ。あ、お仕事は何をしているの?」
「コンピューター関係のSEです」
「そう。あ、お父様はまだ働いているのよね」
「あ、はい。でも一度転職しました。離婚後ですが、ちょっと会社に母のことが知れて居づらくなったらしくて」