好きな人と暮らす初めての日
穏やかな昼
　昼ごはんを食べようということで、食堂に移動する。

　食堂には数えきれない程たくさんの人がいて、警戒したせいか、無意識のうちに彼にくっついていた。


「誰もリーベに危害なんて加えないから大丈夫だよ」


　それに気づいたらしい彼が、私を安心させるように笑いかけてくる。
　それだけで少し安心して、一度辺りを見渡す。
　誰も私に悪意なんて向けていないし、楽しそうにしていたので、安心して彼とノアムさんと食堂の中に進む。

　メニューが何種類かあり、好きなのを選んでいいと言われたが、どれがいいのかわからなかったので彼とノアムさんと同じものを頼もうとすると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。


「二人と同じのじゃ、リーベには多いと思うわよ」


　振り向くとキャロルさんがいた。
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