好きな人と暮らす初めての日
「そう言えば、お出かけの準備はいいの?」
「あ、そうだった。まだ時間に余裕あるけど準備しないとな。ほら、リーベおいで」
彼はベッドから立ち上がって私の手を繋いでくる。
その手に引かれて部屋を出ると、先程の部屋よりも広い部屋があった。
その部屋を通過してお風呂に連れていかれる。
「着替えここに置いておくから、風呂入っておいで」
シャンプーの場所やお湯の出し方を一通り説明したリュカが出て行こうとするので呼び止める。
彼は不思議そうにこちらを見る。
「お風呂って毎日入るものなの?」
「基本的には毎日入るものって、俺は認識してるけど」
「どうして?」
「どうしてって、体の汚れを落とすためにかな」
彼が優しく教えてくれたことに、そうなのかと理解する。