好きな人と暮らす初めての日
　タオルと先程まで着ていた服をどうしたらいいのかわからなかったので、それらを持って隣の部屋に移動するといい匂いがした。

　そう言えば朝ごはんを作ると彼が言っていたのを思い出し、ダイニングテーブルの上にごはんを並べていたリュカの側に行く。


「ご飯出来たから一緒に食べよう。……って、髪濡れたままじゃないか」


　彼が私が持っていた物を取って、私をソファに座らせる。
　背もたれが低いタイプのものなので、あまり寄りかかれないが、ソファになんて初めて座るので、ふかふかで驚く。


「すごいふかふか」

「そうかな？　普通な気がするけど、リーベが気に入ってくれたならよかった」


　手でソファの押して感触を楽しんでいると、彼が頭を優しく拭いてくれた。
　どうやら拭くのが甘かったらしい。

　髪を拭かれている間に、先程彼がごはんを並べていたダイニングテーブルを見る。サラダにスープ、パンが二人分並べられていた。
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