あんなことがなければ私たちは違ってたのかな

「おはよう！」

「おは〜」

朝、登校中に陽向に会った。

「あれ？今日雪乃は？一緒じゃないの？」

「今日俺寝坊しちゃって先に行ってもらった。」

「確かにこの時間に会うの珍しいもんね」

「今日翔は２時間目のHRから来るって」

「そ、そうなんだ。また寝坊？」

「いや、１時間目が現代だろ？」

「うん…」

「それがめんどくさいんだってよ。」

「翔らしいね」

「陽向、かのんおーはよ！」

「お！せいや！おは〜」

「あれ？雪乃っちは？」

「みんな聞いてくんじゃん！」

「だって毎日一緒に登校してんのに一緒じゃなかったら誰でも気になるわ！」

「今日は俺が寝坊して雪乃には先に行ってもらったんだよ」

「なる〜」




こんな感じで３人で話しているあいだに教室まで着いていた。

（あぁ、みんなで話してるとあっという間だな〜）って思ったり。

「あ！陽向やっときた！寝坊ってどういうつもり！？」

「ガチごめん！」

「もぉ〜陽向のせいで雪乃不機嫌じゃん！」

そう陽向に言いながら近寄ってきたのはみなみだ。

「え！そんなに怒る？」

「陽向お前やったな」

「ドンマイ」

私もそう言って雪乃たちと中に入って行った。