あんなことがなければ私たちは違ってたのかな
「はーい。じゃ、今から修学旅行について決めていきますよ〜」

『はーい』

「まずは班決めからしていきます。6人1班ですよ〜」

「かのんおいで。」

「うん!」

「雪乃」

陽向の声に振り返った雪乃は陽向と目を合わせた。

「もちろん!」

「え?今ので伝わったのかよ」

「さすがだな。」

なんて翔やせいやが言っていたが私たち女子からしたら当たり前だった。

「じゃ私たちはいつも通りこの6人だね。」

「そうだな。」

(天宮と一緒かぁ〜)

なんて1人で浮かれていた。

「かのん翔と一緒になれて良かったね。」

「う、うん」

「素直じゃねーな」

「陽向?!」

「かのんはちょっとは素直にならないと!」

「そうだよぉ〜もっと言ってやってよ。」

「だって素直になれないもん。」

「まぁそんなかのんが好きなんだけどねぇ〜」

「雪乃〜」

「なんの話ししてんの?俺も混ぜてよ!」

「だ〜め!これはこっちの話しなの。入ってくんなぁ」

「なんなんだよ。混ぜてくれたって良いじゃんか。」

「まぁ〜ねぇ〜翔はまだだな。そのうちわかるさ。」
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