アンハッピー・ウエディング〜後編〜
翌朝。
「ふっかーつ」
「おぉ…。おめでとう」
寿々花さん、復活。
昨日の夜…いや、正しくは今日なんだが…つい数時間前まで発熱していたとは思えない。
念の為に体温計で熱を測ってみたが、既に平熱に戻っていた。
素晴らしい。
苦い風邪薬、頑張って飲んだ甲斐があったな。
「悠理君が一晩、一緒に居てくれたお陰だねー」
いや、普通に風邪薬のお陰だと思うけど。
「元気になって良かったよ…」
元はと言えば、俺が風邪を感染してしまったのが原因だからな。
拗らせて長引いたりしたら、申し訳ない。
「熱は下がったけど、念の為に今日は休んだ方が良いぞ」
「えー」
「えーじゃないんだよ。折角治ってるのに、またぶり返したら困るだろ」
さすがに、二度目は洒落にならないぞ。
「俺も一緒に休んで、今日一日一緒に居るから」
「え、良いの?」
「良いよ」
何せ、一人で留守番させることに不安が残る寿々花さんだからな。
俺が目を離したら、また勝手にうろちょろしかねない。
またホラー映画を観る…くらいならまぁ良いけど。
俺が見張って、大人しくさせておかないと。
学校には…先週からの風邪が長引いてるって、適当言っておこう。
仮病だけども。バレなければ問題ない。
…それにさ。
風邪引いた時くらい、好きなだけ甘えたって良いだろ?
甘やかしてやるよ。思う存分な。
「家の中で大人しくしてるって約束するなら、おままごとでもお絵描きでも、何でも付き合ってやるよ」
ホラー映画は…ちょっと勘弁して欲しいけどな。
今度は俺の具合が悪くなりかねないから。
他の遊びなら、何でも付き合っ、
「やったー。じゃあ、お医者さんごっこして遊ぼー」
「お、おぉ…」
…寄りにもよって、そんな遊びなのか。
良いよ。何でも付き合うって宣言したばっかりだからな。
お医者さんごっこでも何でも、童心に帰って付き合ってやるよ。
遊べるほど元気になったんだから、それ以上大切なことはない。だろ?
「ふっかーつ」
「おぉ…。おめでとう」
寿々花さん、復活。
昨日の夜…いや、正しくは今日なんだが…つい数時間前まで発熱していたとは思えない。
念の為に体温計で熱を測ってみたが、既に平熱に戻っていた。
素晴らしい。
苦い風邪薬、頑張って飲んだ甲斐があったな。
「悠理君が一晩、一緒に居てくれたお陰だねー」
いや、普通に風邪薬のお陰だと思うけど。
「元気になって良かったよ…」
元はと言えば、俺が風邪を感染してしまったのが原因だからな。
拗らせて長引いたりしたら、申し訳ない。
「熱は下がったけど、念の為に今日は休んだ方が良いぞ」
「えー」
「えーじゃないんだよ。折角治ってるのに、またぶり返したら困るだろ」
さすがに、二度目は洒落にならないぞ。
「俺も一緒に休んで、今日一日一緒に居るから」
「え、良いの?」
「良いよ」
何せ、一人で留守番させることに不安が残る寿々花さんだからな。
俺が目を離したら、また勝手にうろちょろしかねない。
またホラー映画を観る…くらいならまぁ良いけど。
俺が見張って、大人しくさせておかないと。
学校には…先週からの風邪が長引いてるって、適当言っておこう。
仮病だけども。バレなければ問題ない。
…それにさ。
風邪引いた時くらい、好きなだけ甘えたって良いだろ?
甘やかしてやるよ。思う存分な。
「家の中で大人しくしてるって約束するなら、おままごとでもお絵描きでも、何でも付き合ってやるよ」
ホラー映画は…ちょっと勘弁して欲しいけどな。
今度は俺の具合が悪くなりかねないから。
他の遊びなら、何でも付き合っ、
「やったー。じゃあ、お医者さんごっこして遊ぼー」
「お、おぉ…」
…寄りにもよって、そんな遊びなのか。
良いよ。何でも付き合うって宣言したばっかりだからな。
お医者さんごっこでも何でも、童心に帰って付き合ってやるよ。
遊べるほど元気になったんだから、それ以上大切なことはない。だろ?