アンハッピー・ウエディング〜後編〜
木枯らし吹く頃の章2
寿々花さんが修学旅行から帰ってきた、二日後の月曜日。
今日からようやく、通常の授業が再開された。
いつもは憂鬱な授業なのに、何だか凄く、全てが新鮮に見えるよ。
俺だけじゃなくて、クラスメイト全員同じように思っていたのだろう。
旅行から帰ってきたら、男子部の生徒達がいつになく真剣に授業を聞いているものだから。
多分先生達も、内心「?」状態だったと思う。
いつも通りの授業が出来るという、この喜びよ。
走らなくて良い。映画も観なくて良い。謎イタリアンも作らなくて良い。
これだけで、何だか素晴らしい学校生活のように思えてくるんだから、不思議なもんだ。
…で、そんな月曜日の昼休み。
晴れやかな気分で、お弁当箱を開けようとすると。
「すげー…。悠理兄さんが、いつになく嬉しそうだぞ」
「現金な人ですね。寿々花さんが帰ってきた途端、これですよ」
…ひそひそと、雛堂と乙無が俺をチラ見しながらそう言っているのが聞こえた。
…なんつーか、折角良い気分だったのに、水を差された気分。
今日からようやく、通常の授業が再開された。
いつもは憂鬱な授業なのに、何だか凄く、全てが新鮮に見えるよ。
俺だけじゃなくて、クラスメイト全員同じように思っていたのだろう。
旅行から帰ってきたら、男子部の生徒達がいつになく真剣に授業を聞いているものだから。
多分先生達も、内心「?」状態だったと思う。
いつも通りの授業が出来るという、この喜びよ。
走らなくて良い。映画も観なくて良い。謎イタリアンも作らなくて良い。
これだけで、何だか素晴らしい学校生活のように思えてくるんだから、不思議なもんだ。
…で、そんな月曜日の昼休み。
晴れやかな気分で、お弁当箱を開けようとすると。
「すげー…。悠理兄さんが、いつになく嬉しそうだぞ」
「現金な人ですね。寿々花さんが帰ってきた途端、これですよ」
…ひそひそと、雛堂と乙無が俺をチラ見しながらそう言っているのが聞こえた。
…なんつーか、折角良い気分だったのに、水を差された気分。