アンハッピー・ウエディング〜後編〜
…しかし。
「学校…。新学期…。今日から…?」
何だか、寿々花さんの様子がおかしい気がする。
単に、今日から新学期だということ忘れていた…訳じゃない、ような?
「…寿々花さん?」
「…本当に今日から新学期なの?」
「えっ?」
ほ…本当にって?どういう意味?
正月三が日が終わり、今日は1月4日。
確かに、4日から新学期というのは、ちょっと早いなとは思った。
小・中学校の時は、6日か7日か…間に土日を挟んだ時は、9日くらいから新学期が始まる、ということもあった。
でも、二学期の修了式の時に配られた、月間予定表のプリントに。
新学期は1月4日から、って書いてあった。
だから、この学園はそうなんだと思って…。
それなのに、俺より一年長く聖青薔薇学園で過ごしている寿々花さんは、このように疑問を呈している。
本当に今日から新学期なのか、と。
…これはどういうことだ?
「え?いや、ちょっと待って…」
途端に不安になった俺は、引き出しを漁ってさっき言った月間予定表のプリントを引っ張り出してきた。
もしかして、俺の方が間違えてる?
ばっちり早起きして、弁当まで作ったというのに、まさか登校する日を間違えるとは。
そんな間抜けな話が…。
…いや、待て。大丈夫。
「ほら、4日からだよ。やっぱり。今日が新学期初日だ」
「ほぇー。本当だ」
寿々花さんもプリントを覗き込んでいた。
な?言っただろ?
もしかしたら、去年はもうちょっと長かったのかもしれない。1月7日くらいまで休みだったのかな。
それがどうしてか、今年は冬休みが短縮差され、
「…でも、始業式は今日じゃないよ?」
「は?」
「ほら。確かに今日は…新学期初日、って書いてあるけど…。始業式は週明けの9日だって」
「…本当だ…」
…あれ?なんかおかしくね?
大抵、始業式は新学期の初日に行われるものだよな?
何で今日から新学期のはずなのに、始業式は週明け…?
今日って、もしかして授業やらねぇの?
寿々花さんと一緒に、俺まで首を傾げる羽目に。
すると。
寿々花さんが、とんでもないことに気づいた。
「悠理君、このプリント…」
「あ?」
「男子部の生徒用、って書いてある」
…本当だ。
寿々花さんが指差した、月間予定表の隅っこに。
男子部用って、ちゃんと書いてある。
それはつまりどういうことだ?
男子部用があるってことは、女子部の生徒用もあるってことだ。
それが、この学校のやり方。
も、もしかして…。
「ちょ…。寿々花さん、あんたのは?あんたももらってるんだろ。女子部用の予定表」
「ほぇ?」
「そっちを見せてくれ。確認したいんだ」
「うん。ちょっと待ってねー。…何処にやったかなー」
おい、なくすなよ。大事なプリントを。
俺はもしかして、またとんでもない誤解をしていたのかもしれない。
「学校…。新学期…。今日から…?」
何だか、寿々花さんの様子がおかしい気がする。
単に、今日から新学期だということ忘れていた…訳じゃない、ような?
「…寿々花さん?」
「…本当に今日から新学期なの?」
「えっ?」
ほ…本当にって?どういう意味?
正月三が日が終わり、今日は1月4日。
確かに、4日から新学期というのは、ちょっと早いなとは思った。
小・中学校の時は、6日か7日か…間に土日を挟んだ時は、9日くらいから新学期が始まる、ということもあった。
でも、二学期の修了式の時に配られた、月間予定表のプリントに。
新学期は1月4日から、って書いてあった。
だから、この学園はそうなんだと思って…。
それなのに、俺より一年長く聖青薔薇学園で過ごしている寿々花さんは、このように疑問を呈している。
本当に今日から新学期なのか、と。
…これはどういうことだ?
「え?いや、ちょっと待って…」
途端に不安になった俺は、引き出しを漁ってさっき言った月間予定表のプリントを引っ張り出してきた。
もしかして、俺の方が間違えてる?
ばっちり早起きして、弁当まで作ったというのに、まさか登校する日を間違えるとは。
そんな間抜けな話が…。
…いや、待て。大丈夫。
「ほら、4日からだよ。やっぱり。今日が新学期初日だ」
「ほぇー。本当だ」
寿々花さんもプリントを覗き込んでいた。
な?言っただろ?
もしかしたら、去年はもうちょっと長かったのかもしれない。1月7日くらいまで休みだったのかな。
それがどうしてか、今年は冬休みが短縮差され、
「…でも、始業式は今日じゃないよ?」
「は?」
「ほら。確かに今日は…新学期初日、って書いてあるけど…。始業式は週明けの9日だって」
「…本当だ…」
…あれ?なんかおかしくね?
大抵、始業式は新学期の初日に行われるものだよな?
何で今日から新学期のはずなのに、始業式は週明け…?
今日って、もしかして授業やらねぇの?
寿々花さんと一緒に、俺まで首を傾げる羽目に。
すると。
寿々花さんが、とんでもないことに気づいた。
「悠理君、このプリント…」
「あ?」
「男子部の生徒用、って書いてある」
…本当だ。
寿々花さんが指差した、月間予定表の隅っこに。
男子部用って、ちゃんと書いてある。
それはつまりどういうことだ?
男子部用があるってことは、女子部の生徒用もあるってことだ。
それが、この学校のやり方。
も、もしかして…。
「ちょ…。寿々花さん、あんたのは?あんたももらってるんだろ。女子部用の予定表」
「ほぇ?」
「そっちを見せてくれ。確認したいんだ」
「うん。ちょっと待ってねー。…何処にやったかなー」
おい、なくすなよ。大事なプリントを。
俺はもしかして、またとんでもない誤解をしていたのかもしれない。