アンハッピー・ウエディング〜後編〜
その週の週末は、俺達男子部の生徒が準備をさせられた、聖青薔薇学園女子部の入学試験が行われた。

受験生諸君、頑張ってくれ。

その綺麗にまとめられた問題用紙、用意したの俺達だからな。それを忘れないでくれ。

と、心の中で祈りつつ。

週も明けて、今日からいよいよ、本格的に三学期が始まる。

女子部も今日から冬休み明け、学校に行ったら真っ先に、始業式が始まった。

あんたらが休んでる間に、新校舎の中めちゃくちゃ綺麗にしてあるからな。気づいてくれよ。

今朝は寿々花さんも、ちゃんと制服に着替えて。

俺の手作りのお弁当を持って、元気に登校した。

…しかし、いい加減俺のお弁当に飽きたと言うんじゃないかと、二学期の中頃くらいからずーっと思ってるんだが。

全然そんな様子はなくて、むしろ毎日嬉々として、俺の手作り弁当を持参しているんだが。

恥ずかしくないんだろうか。周りのクラスメイトは、皆カフェテリアで昼食を摂っているんだろうに。

…まぁ、なんだ。本人は嬉しそうだし、どうせ俺も自分の分は毎日作らなきゃいけないんだし。

最近は二人分作ることに慣れてしまってるから、別に大した手間ではないから、別に良いんだけどさ…。

俺の貧乏臭い手作り弁当、気に入ってるんだろうか?

…全く、相変わらず変わったお嬢様だよ。
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