アンハッピー・ウエディング〜後編〜
…よし、分かった。こうなったら。

俺も意を決して、寿々花さんに直接聞いてみることにしよう。

昨日今日と散々監視されて、今も常に見られているような…。

何処かから監視されているような、嫌な感じが消えないんだよ。

お陰で、全然授業に集中出来なかった。

背後霊にくっつかれてるみたいな。な?気持ち悪いだろ?

こんなの、もう御免だ。

今日帰ったら、寿々花さんも元に戻っているだろうか…。

…と、思ったが。





「あ、悠理君おかえりー」

「…やっぱりいたな…」

心の準備、覚悟をしていたからな。

帰宅して自宅の扉を開けるなり、目の前に寿々花さんが座っていても。

今日は、驚かなかったぞ。

いつもいつも、学習せずに腰を抜かしてばかりいると思ったら大間違いだ。

俺だって学習するんだ。

…まぁ、こんな学習はしたくなかったが。

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