ずるいよ、先生。

大人の恋愛事情 実乃side

、、、寝ちゃったかぁ、、、。


可愛い後輩の顔を見つめながら思う。


寝顔は苦しそう。


「、、、実乃？どう？」


「今は寝てるけどまだ38度台。全然下がんない。」


そう言って声をかけてくれたのは幼馴染みの翔馬。


「そっか。先生に言ってもう一回解熱剤打ってもらえば？多分この状況だと自然治癒は相当かかると思うんだけど」


「だよね、、、」


こういう時に、翔馬がいると安心する。


私じゃテンパってうまく物事をまとめられなくなるから。


「じゃ、俺頼んでくるわ」


そう言って自分からいろいろ動いてくれるのもすごく頼りがいがあって。


、、、、そういうところが好き。


分かってる。


翔馬は私のことを女とも思っていないことぐらい。


でも、、、それでも。


欲張ってしまう。


でも、、、今はこのままでいい、、、。幼馴染っていう関係のおかげでこの関係があるならそれを壊したくない、、、。