再会溺愛〜夢の一夜の証と共に〜
「そうなの。あとは、子供が大きくなって自分で何でもできるようになったから、私も思う存分好きなことをしたいと思ったの。主人は産婦人科医で365日、出産があれば昼夜を問わず仕事をしているのよ。主人に気兼ねなく仕事をしてもらいたいから、私も娘が中学に上がるタイミングで、好きなことをするためにパートから社員に戻ったの」
「素敵ですね。お互いに自立しているって憧れます」
「美夜ちゃんも、素敵なパートナーを見つけないとね」
「そうですね」
今までなら祐樹を思い浮かべる場面だが、私の頭に浮かんだのは壱夜さんだった。壱夜さんのお陰で祐樹の存在が私の中ではただの幼馴染に戻っている。もう、会うことはない壱夜さんを思い浮かべて少し切なくなったけれど、前に進むしかない。
車を駐車場に止めた店長が、病院の方に視線を向けている。
「主人はまだ病院にいるみたい。行ってみましょう」
「えっ、お仕事中にいいんですか?」
「医院長室にいるから大丈夫よ」
病院には入院患者がたくさんいるのか、どの窓の明かりも点いていた。
「素敵ですね。お互いに自立しているって憧れます」
「美夜ちゃんも、素敵なパートナーを見つけないとね」
「そうですね」
今までなら祐樹を思い浮かべる場面だが、私の頭に浮かんだのは壱夜さんだった。壱夜さんのお陰で祐樹の存在が私の中ではただの幼馴染に戻っている。もう、会うことはない壱夜さんを思い浮かべて少し切なくなったけれど、前に進むしかない。
車を駐車場に止めた店長が、病院の方に視線を向けている。
「主人はまだ病院にいるみたい。行ってみましょう」
「えっ、お仕事中にいいんですか?」
「医院長室にいるから大丈夫よ」
病院には入院患者がたくさんいるのか、どの窓の明かりも点いていた。