愛 need You !![短編]
1.気にして下さい


 
 
コイツは常識をもっていないのだろうか?
 
 
 
『それ、誘ってんの?
 
じゃあご期待に添えて。』
 
 
逃げようとしたがもう遅い。
 
ヤツの舌が私の舌を捕らえた。
 
 
クチュ
 
ピチャ
 
 
『‥んっ‥‥ふぁ‥』
 
 
水音をたてながらの激しくも甘いキスに
 
腰がぬけそうになる。
 
 
『あれ〜?サエちゃん、もう腰砕け?』
 
 
熱い唇が離れ、耳元で囁かれた。
 
 
 
本当にコイツは‥‥っ
 
 
『ここ、どこだと思ってんのよ!』
 
 
『んー‥オレとサエの愛の巣?』
 
 
『〜っ!バカ!教室だよ!
 
人前なんだからそういうの気にしてよ!』
 
 
『でもさ、それはサエのせいでしょ?』
 
 
そう言って顔を近づけるコイツは
 
   確 信 犯
 
 
『教室だって街中だって気にしてられねえよ。』
 
 
それに反論しようとした私を
 
悪魔の微笑みで軽くかわす。
 
 
.
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