【短編】私とあなた
でも…着信画面は-隆介-の文字だった。
成功したのかな…?
告白したのかな…?
どうなったのかな…?
恐る恐る私はメールを開いた。
『なぁー…言いたいことあるんだけどいい?』
「うん、どうしたの?」
ボタンを押す指が、微かに震えている。
『俺の好きな奴って、栞なんだ。』
―…っ!?
えぇええええぇええ!?
私っ!?隆介の好きな人がっ!?
いやいやいやいやっ!!
ないないないないないっ!!!
私は自分の中で否定した。
願っていたことなのにね。
でも、何度メールを読み返しても
文章に変わりは無い。
そして…最後には『俺じゃだめ?』って…
だめな訳ないじゃんっ!!!
私は心の中で叫んだ。
私は気持ちの整理をしてすぐに返事をした。
「私でいいの…?」って。
だって…隆介がだよっ!?
数秒で返事が返ってきた。
『お前がいい。』
だってさぁ~!!あははっうふふっ。
私は画面を見ながらニヤけていた。
このニヤけは一生直らないのかもしれない。