【短編】私とあなた
初めて恋愛の話しをした。
私から切り出した。
あなたは敏感だから、
私があなたを好きって
気づいちゃったかなぁ…?
「隆介って好きな人居ないのー?」
ちょっと迷ってたのかな?
いつもだったら1分ぐらいで返ってくるメールが、この問いのメールをしたら返事が遅い。
その時間の経過はどういう意味…?
私は携帯を握り締めながらベットに横になる。
「はぁ~…」
自然と私の口からため息が漏れる。
握り締めた携帯が小刻みに動く。
送信した時間から見て、
10分は掛かっていた。
絵文字も何もなしに、ただ一言。
「居るよ。」
―ズキンッ…
私の心臓にちょっと強く力が入る。
「どんな子ー?」
「性格が可愛い子♪」
性格可愛い子かぁ~…
私の性格ってどうなのかな…?
ふと気が付けば、
私はそんな事を考えていた。