天才悪女は嘘を見破る〜王太子の教育係になったはずが溺愛されてます。すべてを奪った義妹一家は自滅しました〜
 エミリオはクレバリー侯爵の叱責に情けなく泣き出し、ブロイル伯爵夫妻は氷のような視線をふたりに向けていた。

「うふふ、あはははは! 思った通りの展開だったわ!」
「まったくだな。明日にはクレバリー侯爵から話があるだろうか」
「そうね。きっと朝一番で呼び出されて、わたしが後継者になるはずよ。ダーレン様も今回のことでバックマン公爵夫人に許しを乞えば、これからは援助だってしてくださるわ」
「うむ、そうだな。やはりアマリリスからロベリアに乗り換えて正解だった」

 祝杯をあげたロベリアとダーレンは気分良く眠りについた。



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